店主の独り言 part2 -レザーについて-


こんにちは。

始めたばかりの連載で、調子に乗って連日投稿w

 

本日は、今よく売れているお財布のお話し。

お財布といえば「レザー」

革の世界もお洋服と同じように奥が深いんです。

僕は、今のCIRCLEを立ち上げる前に福岡の会社で卸売りの営業をしておりました。

要はお洋服屋さんをお客様に営業していたんです。

 

現在もCIRCLEで取り扱っている[esperanto]というブランドの担当営業マンとして、九州・中国地方に駆け回っていました。

その際にメーカーの社長から手ほどきを受け、革にまつわるいろんなお話を勉強させていただき、今に至ります。

お洋服と似ているところもありますが、全然違うところもあるので、より深いお話ができるかと思います。

 

お財布に使うレザーは、主に牛革を使用します。

製品にするためには、「なめし」という作業が必要です。

 

「なめし」とは何か?

そのままだと硬くなり腐ってしまう動物の皮を、製品用として利用できる耐久性のある革へと変化させるために施す加工のことです。

 

その、「なめし」には大きく分けて2つの方法があります。

1つはベジタブルタンニング、もう1つはクロムタンニングです。

現在、CIRCEで取り扱いのあるお財布は2ブランドあります。

1つは先ほども書きました[esperanto]です。

主にベジタブルタンニングのレザーを使用しています(クロムの商品もあり)

もう一つは[STANDARD SUPPLY]というブランド。

こちらは主にクロムタンニングを使用しています。

 

ベジタブルとクロムは一長一短あります。

それぞれの特徴を書いていきますね。

 

 

・ベジタブルタンニング

ベジタブルタンニンなめし(植物タンニンなめしともいう)は、天然植物(草や木の汁など)から抽出したタンニン(渋)を使って皮をなめす方法。

特に、世界的に評価の高い、イタリアのベジタブルタンニンなめしは、水質や土壌の違いから、日本では出せない色合いが出せます。

クロムと一番違う部分は、『使うほどに艶と深みが増すこと』です。

磨いたり、オイルを塗りこんだりしなくても、ただ使っているだけで風合いが増すのがベジタブルの特徴です。

経年変化が楽しめ、ナチュラルな雰囲気になる。

デメリットは、作るのに時間がかかるため量産が出来ない、熟練の職人の腕が必要、コストがかかるため高価になりがち。

 

・クロムタンニング

クロムは塩基性硫酸クロムと呼ばれる化学薬品です。クロムなめしは100年ほど前にドイツで開発されました。

時間と手間がかからないので、現在流通しているほとんどの革製品がクロムなめしを行っています。

日本でも戦後の高度経済成長期に多くのタンナーがクロムなめしに切り替えたと言われています。

量産しやすく、製品が均一に仕上がりやすいため、世界基準で同じ商品を販売していく高級ブランドのレザーはほとんどクロムを使用しています。

高級なものはシュッとしたきれいな印象になる。

デメリットは革らしい風合いが出にくい。安いものも多いので中にはビニールのように見える質感のものもある。

 

 

もちろんどちらの革もピンからキリまであります。

どちらの革が良い悪いではありません。

お好みもあると思いますしね。

 

 

当店で取り扱っているお財布を少しご紹介します。

まずはesperantoから。

[NEW YORK LEATHER] ラウンドウォレット ¥23,000+tax

少しややこしいですが、ニューヨークレザーという名前のイタリアンレザーです。

名前がニューヨーク、なめしているのはいるのはイタリア、お財布として作っているのは日本…ややこしや~。

ニューヨークレザーとは

1963年創業の伝統と創造性のあるタンナー「cuoificio M.P.G」社の作るフルベジタブルタンニングのイタリアンレザー。
オイルをたっぷりと含み、しっとりとした質感としなやかさが特徴です。
使い込む程に光沢が増し、味わいのある風合いに育っていきます。

世界最大のべジタブル大国の中でもトスカーナ地方が有名ですが、その中でも有数のタンナーです。

2枚目の画像が同じ商品、同じ色のお財布を、未使用と2年くらい使用したものを比較した画像。

艶と深みが全然違うでしょう?

画像では分かりにくいですが、黒っぽい中にやや青みが残っている感じになっています(元は同じネイビーです)。

僕の私物ですが、特に手入れはしていません。

良い雰囲気ですよね。

このお財布、税込みでも25000円程度とかなりお手頃ですが、一般的に同じ革を使い同じようなデザインに仕上げると5万円程度する場合がほとんどです。

実際、僕もそういう商品を多数見てきました。

エスペラントさんの様々な企業努力により実現してる価格です。

こちらのブランドは、他にも多くの革の種類があります。

そのほとんどかイタリアンレザーのベジタブルタンニングのものです。

お財布以外も上質でリーズナブルな革小物が多数ありますので、何かお探しの際にはいつでも相談してください。

 

 

続いて、STANDARD SUPPLY

CIRCLEでは開業当初からエスペラントのお財布のみ扱ってきました。

その理由は、「あまりにもコスパが良すぎて、他のブランドが割高に感じたから」です。

他のメーカーさんからもお取引のお話は数多くいただきましたが「革の質感と値段のバランスが…」って感じてしまうんです。

そもそもエスペラントのコスパが良すぎるせいなのですが、どうしてもお客様にご紹介する気になりませんでした。

ただ、このSTANDARD SUPPLYの商品を見た時は「ビビッ」ときましたよ。

シンプルながらエスペラントにはないデザイン性、クロムのレザーを使いながら高級感がある感じ、革のしなやかさ、納得の価格…

エスペラントの雰囲気とも違うので、これは良いなって思い、取り扱いをスタート。

思った通りご好評いただいております。

STANDARD SUPPLY PAL LONG FLAP WALETTE ¥22,000+tax

手に取った瞬間に「うわぁ」ってなってしまう柔らかい素材。

クロム独特のシュッとした見た目すが、革の柔らかさと角の取れた丸いデザインが柔らかい印象を出してくれます。

こちらは長年使っても、革の雰囲気はほとんど変わりません。

綺麗な状態で使い続けたい方にはおすすめです。

 

最近は、2枚目の画像の奥に写っているミドルサイズも人気です。

小さいバッグ用にお探しの方が増えていますよ。

 

 

 

いかがでしょうか。

革の世界も奥が深いでしょ?

もちろんこれが全てではありませんが、高級なレザーに長年触れてきた店主がおすすめする2つのブランド。

ぜひチェックしてください。

それではまた。